Strangely beautiful 藤田 莉江

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Strangely beautiful

photo by 藤田 莉江


生きている(生きていた)、ということの凄まじい奇跡に対して、死は当たり前すぎる。
生きていることは、生きている今は当たり前すぎて、生を受けた後その奇跡は息を潜め
死の気配と比例するかのように再び色づいたり、急に音を立てて現れたりする。
いのちがうつくしいことは絶対なのだけれど
あなたはどこまでをいのちと呼ぶの?と疑問に思うことはよくある。
死すらも等しく美しいとは思わないけれど、セイ(生・性)を美しいという部分の延長に
もう少しばかり、死に近いところは含められはしないんだろうか。
こういったことは常々考えるところにあった。

元々ノープランで開催を決めた二人展にあたって、カマウチ氏よりこのタイトルを提案いただき
ヒトはなにを以って美しいと思うのだろう
何を美しいと疑わずに感じ、また、それからは外れた美しさとは一体何なのだろうと考えた。

儚さに対してやさしい気持ちが芽生えること。慈しみとあはれみ。いとおしみ。
そのことはなにか、うつくしいと思う。
息吹のようなわずかさ。眼差しと呼べるような、小さな同情。
対象そのものがうつくしいことも、うつくしい感情を呼び起こすことも
同じではないけれど、たがわずにうつくしいことだと思えた。
常々考えるところとあわせ、その時手に残る感触で写真を選んだ。


※本作品は2019年2月に上記タイトルにてカマウチヒデキ氏と二人展を開催したものより抜粋。


藤田 莉江( Rie Fujita )


2008年より独学にて写真を撮りはじめる。
2010年Gallery&Darkroom LimeLight 暗室教室卒業。 写真を撮り始めた頃より関西を中心に精力的に展示活動を行っている。
写真がある空間の良さを広める目的でギャラリー以外にカフェなどでも展示を行ってきた。

2020年10月、自身が企画した13名による写真集「The language -Featuring 13photographers- 」の発行をする。

HP:https://riefsaya.wixsite.com/rie-fujita
stores:https://fujitaries.stores.jp/


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