糸遊 上瀧 由布子

BACK

糸遊

photo by 上瀧 由布子


『糸遊』とは晩秋や早春の頃、空中に蜘蛛の糸が浮遊する現象。
あるかなきかのものにたとえられ(儚い)、漢語では陽炎の意味もある。

命が永遠で無いことを頭では解っていても、心で受け止められない現実を埋めるため、
一心不乱に打ち込むことのできる何かを写真表現に見出した自身が現実を受け止め、
『"生きて在る"ということはどういうことなのか』をテーマに、日常・住処を撮る(普遍的な世界を捉える)ことで核心にすこしでも近づきたいと考えた。

そして自身の心の揺らぎや眼差しを蜘蛛の糸に例え、
光の方向に手を伸ばして日々の(糸)を丁寧に手繰り寄せることができたなら何かが見えてくるのではないかと思い至り、この作品が生まれた。


上瀧 由布子( KOTAKI Yuko )

●略歴
東京都出身 
国立音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ科卒業 
ピアノ教師、小中学校音楽講師を経て
2012年秋より中村誠、小宮山桂の各氏に師事 
第25回(2019年度) 酒田市土門拳文化賞受賞

●展示歴
2016年2月「空せ身」(うつせみ)エプソンイメージングギャラリーエプサイト/新宿
2017年3月「糸遊」銀座ニコンサロン/ 銀座
2019年3月「糸遊~GOSSAMER」サードディストリクトギャラリー/新宿
2020年1月13日〜1月26日「草の息」蒼穹舎

●写真集
2019年2月「糸遊」 蒼穹舎刊

HP:http://kotakiyuko.com/


VOICE OSAKA Culture WEB Magazine