紡ぐ 小松 里絵
紡ぐ
photo by 小松 里絵
はじめてその場所に立ったのは、雪の降る日だった。
ひとりで行くあてもなく彷徨い歩いた。
写真を撮りながら、どこか懐かしさを感じた。
そのあと、ここが祖母の実家のそばであり、
私が幼いころ家族で良く遊びに来た場所だと知った。
心の片隅に記憶が焼き付いていたのか。
それから私はここに通うようになった。
ひとりでだったり、昔そうであったように家族とであったり
そうして思い出を紡いでいく
祖母から母へ、母から私へ、私から娘へと
これからもずっとそうして繋がっていくことを望みながら・・・
小松 里絵
● 略歴
1977年大阪府生まれ
2007年MIO写真奨励賞審査員特別賞受賞(島尾伸三選)
2009年・2011年上野彦馬賞入選
2011年コニカミノルタフォトプレミオ入賞
2012年写真集「いくつかの空の下‐かわらないモノ―」出版(遊人工房より)
2015年10月ESPY photoaward 2015 Shortlist
2016年Kuala Lumpur International Photoawards 2016 finalist
2016年キヤノンフォトグラファーズセッション キヤノン賞受賞
HP:http://komatsurie.com/