wonderland takamoto yamauchi showcase-VOICE-
wonderland
photo by takamoto yamauchi
現代の童話。それぞれの街で、僕が見つけたfragment(断片)から物語を再構築し、
その街の童話を作りました。
現実の世界のすぐ傍には、"不思議の国"へと繋がる入り口があり、
物語は3つの街をまたいで進んでいく。
*今回の作品は"tokyo fragments"、"city of chrome"、"wonderland"の3部作を繋ぎ合わせたもので、
"wonderland"はJacob Aue Sobolとの合作ですが、Jacobの作品は除外してあります。
takamoto yamauchi
○略歴
シカゴ留学時に写真と出会いました。
いわゆる"芸術"としての写真を、それまで意識したこと全くありませんでした。むしろ緊張するので、写真は撮るのも撮られるのもとても苦手でした。
それが、たまたま取ったアートのクラスで、写真の課題をおもちゃのカメラで撮って提出したところ、写真学科教授Michael Boruchの目に留まり、
そこから勧められるままに写真を撮りはじめることに。
カメラも持っていなかったので、Michealが自分のnikon Fを貸してくれて、それで撮っていました。
主にストリートスナップで、それまで嫌っていた記念写真?とは違い、その自由な匂いが肌に合いました。
撮影の基本は、全てMichaelからおそわりました。当時はモノクロフィルムで、長尺のtri-Xをパトローネに詰めて、フィルム現像、紙焼きも自分でやっていました。
SAIC(シカゴ美術館付属美術大学)、ICP(International Center of Photography, NY)、等でも写真を学びましたが、帰国後は写真とは関係のない仕事に就きました。
その後、独立などで忙しかったのと、元来あまり写真が苦手であったこともあり、気づけば10年以上写真から離れていました。
その間1枚も撮らず、、、
2013年。たまたま大手カメラ店に寄った際に、Leicaがいつの間にかデジタル化していることを知り衝撃を受ける。笑
悩んだ末に憧れのLeicaを購入。それをきっかけにLeica Academyを受講することに。
そして写真を再開。rebornですね。
その後、購入したリコーGRが、予想以上にフィット。それは、本当に体の一部になった様な自由を感じるカメラでした。
以降、GRとLeica M Monochromで
全ての撮影を行うようになりました。
2014年、Magnum Workshopに参加した際にJacob Aue Sobolに出会い、ウマが合う。笑
彼に会う度に刺激を受け、自分のスタイルが日々変化してゆくのを感じました。
彼によく言われたのは、技術的なことよりも、もっと人と真っすぐ向き合わないといけないってことでした。
人として、ですね 笑
なので、Jacobは写真というより、人生の師匠ですね。笑
今の自分があるのは、MichealやJacobとの出会い、また自分のイメージを具現化してくれるLeicaやGRとの出会いのおかげです。
Jacobの指導の元、以下の3部作を完成。
2014年
3月 東京にて "tokyo fragments"
6月 デンマーク、コペンハーゲンにて "city of chrome"
7月 イタリア、コルトナにて "wonderland"
*"wonderland"はJacob Aue Sobolとの合作となります。
Facebook: https://www.facebook.com/takamoto.yamauchi
○Jacob Aue Sobol
デンマーク出身。Magnum Photographer
Leica社の公式HPにおいて、Leica M Monochromの作例も担当した注目の若手写真家。
○Magnum Photo
ロバート•キャバ、アンリ•カルティエ=ブレッソンなどが創設した、世界最高の写真家集団と言われている。
厳しい審査があり、メンバーは世界でわずか数十人しかいないが、各々が世界に影響力のある写真作品を発表しつづけている。
掲載歴
2014年4月 "British Journal of Photography"にインタビューと共に"tokyo fragments"が掲載される。
"British Journal of Photography"
http://www.bjp-online.com/2014/05/magnum-photos-workshop-showcase-takamoto-yamauchi/